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三井住友カードの任意整理

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2024年3月27日

1 三井住友カードの任意整理

三井住友カードは60回の分割であれば受けてくれることが多く、返済期間中の利息についてはカットしてくれることが多いです。

典型的な任意整理を受け入れてくれる会社の一つになります。

ただ、以下の点については注意をすることが必要です。

2 旧モビットの対応

消費者金融会社であった旧SMBCモビット株式会社は、令和5年7月1日に三井住友カードに吸収合併されました。

しかし、三井住友カードのクレジットカードの債務と異なり、旧SMBCモビットについては、5年もしくは借り入れをしていた期間のいずれか短い方の期間以内に支払うとの内容でなければ和解に応じることができないとされることが多いです。

そのため、長期間借り入れをしていない場合、例えば、1、2年しか借入れをしていた期間がないと、12回や24回での返済を求められることになるので、返済額が任意整理をしたことによって増えてしまうということも起こりえます。

旧SMBCモビット株式会社は、会社は三井住友カードになりましたが、任意整理の際の対応は三井住友カードと全く異なります。

また、通常任意整理は会社単位で行うことになりますので、三井住友カードのクレジットカードのみを任意整理しようと思ったのに、同じ会社の旧SMBCモビット分の借入が任意整理の対象に含まれてしまう可能性があります。

この点については、三井住友カードについて任意整理を行う場合には、くれぐれもご注意ください。

3 カードの利用が止まらないと債権届が発送されない

通常、任意整理は、各社から債権の届け出を受けて、債務額を確認し、各社と交渉を進めていくことになります。

そのため、債権の届け出の提出が遅いと交渉のスタートが遅れることになるのですが、三井住友カードについては、カードの利用の停止を確認しないと債権届を提出してもらえないことが多いです。

そのため、手続きを遅らせないためにも、任意整理を依頼した場合には、保険料やサブスクリプションの費用等をカード払いにしていないか今一度確認した方がよいかと思います。

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